01 8月 2014

9日目 移動日の夕食は盛り沢山

翌日からしばらくホテル滞在になるので余っていた卵を料理します。

ゆで卵も簡単ですが、スパニッシュオムレツも結構楽に作れます。

材料は卵以外に角切りにした野菜の残り物をレンジでチンして作ります。

野菜は、じゃがいも、玉ねぎ、パプリカ、マッシュルーム、コーンなど何でも。

ハムやベーコン、ツナ、チーズなどを入れると味に奥深さが出てきます。

料理は気合を入れず気楽に作っていると楽しくなってきます。


フライパン一枚分のオムレツが出来ました。

一部は夕食に、残りは翌日のランチに回します。

残り物を料理していくうちに、かなりのボリュームになっちゃいました。


夕食をしっかり食べ睡眠もしっかりとり翌日に備えます。

9日目 ベルギー ベールセル城 (Kasteel Beersel)

ガースビーク城の後は、ベールセル城 Le Chateau de beersel へ。


車での移動所要時間は約20分。ブリュッセルの南南西10kmに位置します。

駐車場横の飲食店で、ベルギービールを片手にのんびり過ごしている人達。

お城を取り囲む濠にある噴水の音が響き、涼を感じます。

チケット売り場 現金のみで大人3ユーロ
右奥に見える建物が飲食店。ベルギービールを片手に時を過ごすもよし。
2014.8月時点は一部工事中?!
さっきとは雰囲気がガラッと変わった廃墟と化したお城を見学。

14世紀初期に建造された3つの塔は一度焼失したのですが、

1929~38年に17世紀の資料に基づき修復され現在の姿があります。

周りは木立と濠に囲まれているひっそりとした場所。

3つの塔は全て上に上がることが出来ます。
 

ガースベーク城に続き、こちらでも貴重な光景が見られました。

お城に掛かる跳ね橋の上でママが娘のバレエ姿を、撮影していたのです。


娘さんとお母さまに撮影の了解を得て撮らせていただきました。

動きをつけてポーズを決めてくれるので何度もブレてしまいましたが、

お母さんのご指導の下、ジャンプしたり、クルクルと舞ってくれました。

お母さんが私の写真も確認。美しい娘さん、笑顔で応えてくれました。

将来有名なバレリーナになっていたりして…


茶色いレンガの色が剥げていたり煤けたところがあり、時代を感じます。

14世紀の初めに造られた城壁は修復されないままで現状を見られます。

パンフレットもないので、そのまま狭い門をくぐって中に入っていきます。

窓はガラスが入っているところはありません。
内側は石畳敷き
周囲の壁は14世紀のまま。遺跡のような状態で残っています。


最初に修復作業に取り掛かった塔に開始年1617年が記されています。
城内には複数のトイレや拷問部屋らしい跡地が見られます。

別の塔に行くのは半分吹き抜けの歩道を通って移動します。
 

屋根裏部屋の造りは木造です。
迷路のように細い階段や通路があります。観光客でいっぱいだと

片側通行にしないといけないでしょうが、気の向くままに

上下左右と塔をはしご出来ます。

どの塔も屋根裏のあるところまで登れるので、登ってみました。

のどかな田舎。近所の家が見えます。
   

   

城内は城跡として保存されているので家具等はありません。
使うことですり減ったのか、雨風でレンガがとけたのか。
噴水の水の音が響き渡ります。
城外にいる敵を狙う小窓が各所にあります。
 
 
ベールセル城 (Kasteel Beersel)
住所 : Lotsestraat 1 - 1650 Beersel
電話 : +32(0)2 331 00 24


このベールセル城も今回が初めて立ち寄った場所、

そして今回フランス リール滞在で、最後の訪問地となりました。

毎日があっという間に過ぎていきます。

明日は夫と息子を迎えにパリ、シャルル・ド・ゴール空港に迎えに行く日、

部屋の片付けや冷蔵庫の中の物も全て整理する為早めに帰ります。

9日目 ガースベーク城でピクニック

日差しもなんのその、手入れの行き届いたお城の庭でピクニックです。

先ほど写真撮影をさせていただいた車もまだ城の門のそばに見えますね。

お城の前に小さなテントを張ってる人もいました。

自由な感じです。のびのびできます。

 

いつもたっぷりのミネラルウォーターは持参、それとバゲットサンドのランチです。


そして、私が今回一番気に入っているバッグがこちら。すごく便利です。

黒もあるけど、この「バーク」カラーがいい色を出しています。

  エディー・バウアー・ジャパン バッグ&小物

9日目 ガースベーク城での思わぬサプライズ

ガースベーク城を観光しリュックを引き取り、門をくぐって出たところに、

さっきまでなかったレトロな高級車が停まっていました。

一般の観光客はここまで入れない筈。


気になっていたこの車の名前、やっと見つけました!

フォード・サンダーバードの初代1955-1957年版。保管状態よくピッカピカ。

観光客はそれほどいなかった筈がいつの間にか人が集まってきていました。


車の持ち主らしきドライバーと連れは男女のお二人。

彼らがお城の関係者と話をしたり、お城を背景に写真を撮ったりしていました。


周りに集まってきた他のお客さん達も写真を撮っており、

私も同じように色々な角度から写真を撮らせていただきました。


連れのおじさんと目があった時、おじさんが「(一緒に)写真を撮りましょう!」と、

気さくに声を掛けてきてくれました。

私はただ私と車の写真を撮ってくれるものと思っていたのですが、

おじさんにカメラを渡すと別の女性にそのカメラを渡し、

私の肩を組んできて、ポーズをとって

「カメラの方を向いて。笑って。」と言っています。

予想もしない展開に(゚д゚)!びっくり。

「Facebookしてないの?交換しよう。」と持ち掛けてくれましたが、

使い方がろくに分からずでやっていないんだ、と伝えました。

あの時交換していたら、その後コンタクトしてもらえてたかなあ。


せっかくなら、と思い「助手席に乗らせてもらってもいいですか?」と

図々しくお願いしたら「喜んで~♪」といった軽いノリで車のドアを開けてくれました。

周りにいた観光客も面白くてか珍しくてか沢山写真を撮られ、

いきなり注目を浴びていました (^.^;

高級レトロカーに乗る事なんてこれが最初で最後になることでしょう。

自分で作る旅、いつ何が起きるか分からないのが楽しいです♪

9日目 ガースベーク城(Kasteel Gaasbeek)


リールを拠点として毎日のようにフランスからベルギーへ。

今回初めて訪れるガースベーク城(Kasteel Gaasbeek)に向かいます。


ミシュランのルートマップではリールからおよそ1時間10分。

ブリュッセルの南西12㎞にあります。

前回ブリュッセル市内のセルフケータリングに滞在したので

今回ブリュッセルの観光は外して郊外の面白げな古城を目指しました。

目的地を決めたらカーナビに登録して出発です。


石畳の上を運転する時は、スピードも出しにくく、

飛行機に乗っていて気圧が変わる時のような音が響き、長くは走りたくない道です。

地平線が見える田舎町を走り抜けます。
工事中
大掛かりです。砂埃がすごいのなんの。車がお化粧したみたい!
道中、この道で本当に合っているのか不安になりながらも目的地に到着しました。

入り口の門
門の所にあった看板、かなり広いお城と見受けられます。
この門の所にバス停、門を背に飲食店(Kasteelstraat 37)があり、

その横が広い駐車場、そちらに車を停めて城内に向かって歩きます。

 

歩く、歩く。長く広く続く道。涼しくいい風。緑の香りもあり、森林浴が出来ます。

お城の周りを40haの森が取り囲んでいるそうです。

 

入り口を入り、お城が見えるまでこんなに距離があるとは思いませんでした。

自然豊か
ひたすら道に沿って歩くのみ
やっと城が見えてきた!
 

ガースベーク城(Kasteel Gaasbeek)の歴史は古く、

13世紀に領主ブラバント公の城として築城され、数度再建されました。

城内の16室が19世紀調の内装になっていて、

現在は博物館として開放されています。

地球の歩き方のガイドブック(ガースビーク城と表記されています)によりますと

「有名なエグモン伯が死刑になる直前まで、約3年間住んでいた城」だそうです。

有名な方もろくに知らない無知な私ですが…

先に一言でこのお城の感想を言うとなると「不気味だけど、面白い!」です。

左に見える池が先ほどの池。人が小さく見えます。距離感が分かるかしら。
城の正面入り口。ブリューゲルもこの城門をくぐったのだろう。
 

この広大な庭の芝もきれいに刈られています。緑の蔦と茶色の建物の色合い見事。

井戸もお花が飾っています。

4桁数字を登録して荷物を入れる電子式のロッカー(無料)があり、

私がいつも持ち歩いている大きなリュックはそちらに入れるよう案内されます。


入場料は10ユーロ。

チケットを買うと頂ける封筒。「Open me」何だか面白そう。


封筒の中にはお城のマップや、関係者のイラスト、解説が入っています。

入り口はこちら、らしい矢印の看板に沿って進んでいきます。

城内には15~16世紀の美術的価値の高い調度品をはじめ、

絵画やタペストリーなども多数展示されています。

各部屋にはテーマがあり、各所に中世美術の博物館としても楽しめる
不気味さを感じ始めた部屋
このお方、ずっとお客さんを待っているのだ。

「バラを一厘お供えください。」と。
人形かと思ってしまったこの女性、びっくりしました!

「えっ!どうするの?」と言うと、こうやるのよ、と無言で教えてくれました。

バラは生花。本物でした。

ステンドグラスでなく、貼られた赤いシート。
不気味な部屋を出たところの窓。博物館というよりテーマパークのようです。

今度は編み物をしている女性!これも本物。
天井から吊り下げられたベッドと白い布が各所に。

赤い椅子が強烈。
おっと迷った!どっちだ?!

今度は緑の椅子の部屋
またも城関係の人か?と思いきや観光客でした。
白のバスルーム
案内は全て矢印が道しるべ

暗くひっそりした広い部屋に仕掛けが!
天井に映し出される映像
お城から中庭を見下ろす。

面白みのあるお化け屋敷のようなお城でした。

ここの城主であった軍人であり政治家のエグモン(エフモント、エグモント)伯は

ブリュッセルで死刑になったというだけに、主(あるじ)の悪霊がいないかしら?

不吉なことも想像しながら見てまわるのもスリリングで楽しめました。

これぞフランドルという美しい田園風景が広がる
ピーテル・ブリューゲルがこの城の中庭のイタリア式庭園からの眺めを

連作の「穀物の収穫」に描いたと言われています。

美しく整備された庭園
広々とした敷地に池が点在

中は薄暗く、骸骨があったり、死神のような人形があったのが嘘のように

外は清清しく最高のピクニック日和。

現実の時に戻ったかと思っていると、傍をスタスタと歩く見覚えのある女性。

「アレ?さっき、城内のお化け屋敷?!で薔薇を差し出してくれたおばさんだ!」

また過去にタイムスリップしたかのようで昔と今を遊べる、不思議な場所でした。

大人が楽しめます。子供は…!? 外でいい空気をすって走り回って遊べそう。

やっぱり新しい場所を開拓して良かった!

観光客が非常に少なく、城内も今まで見たことのない展示内容でおススメです。



住所 : Kasteelstraat 40 - 1750 Gaasbeek
電話 : +32(0)2 532 43 72