27 7月 2014

4日目 リールのアパートメント

リールのアパートメントに無事到着。

部屋に案内され、今度の宿ではインターネットにも接続できホッと一息。

一人で使うには十分の広さ。1階にソファーベッド。
洗面台、シャワー、トイレの上がロフト

扉を開けるとコンパクトにキッチン設備があります。
部屋は地上階なので、外の道から丸見え。
カーテンを開けると丸見えなので閉めていましたが、このカーテンの色はド派手。

夜間は電動の雨戸を閉めることが出来ます。

お湯の出は良く、快適でした。
このトイレには悩まされました。レバーが壊れ、夜通し水が流れっぱなし。

オーナーさんに連絡を入れ、翌日みてもらったのですがパーツが壊れていました。


2人は寝られる広めサイズのマットレスがロフトにあります。

建物の奥に中庭があります。
洗濯機は別の部屋。共同です。
セラーのような地階にある洗濯機。
オーナーさんは複数物件を持っており、シーツ類はここで使用人が洗っていました。

共同利用の洗濯機なので、空いている時を狙って行きます。

フランス語での表記なので使い方がよく分からなかったのですが、

色々触っているうちに運転し始めてくれました。

写真で見ると寛げそうに見えますが、ちょっと作業場っぽい感じだったので

埃っぽさがありました。


セルフケータリングはそのオーナーさんのセンスも出てきます。

外から丸見えの部屋だったのでカーテンを開けっぱなしにしておきたくないし、

赤いカーテンに西日が差すと部屋が赤くなってちょっと落ち着かず。

日中は外に観光に出ていましたが、日の長いフランスの夏、

夕方になってもまだまだ明るく、外から丸見えは変わらず。

夕方宿に戻ると雨戸を閉めて過ごしました。

22㎡の広さで最高3名まで宿泊可能なこちらの宿は1週間295€なのかな?

私は別の宿に泊まる予定がこちらに移ってきたのでお得に滞在出来ました。

6泊7日が195€ (その時の為替1€ 136円)で1泊当たり4400円位。

3人で泊まれば安く上がりますね。

部屋でゆっくり過ごしていたい、という雰囲気には欠けましたが…

4日目 一人旅の始まり

娘とバゲットサンドのランチをとり、気持ちの入れ替えをしました。

といっても簡単にリフレッシュなんて出来るものでもありません。

車の運転は、自分の命だけでなく、周りを巻き込んでしまうかもしれないのです。


カーナビに目的地を登録、約2時間半の運転となります。

これからしばらくの間、車で1人旅。

まずは宿に直行します。それだけでも2時間半!

私にとってはかなりのハードワーク。

右側通行、左ハンドル、初めて乗る車、ナビの操作。

超緊張しました。途中で気分転換に思い出しては歌う歌。

CDプレーヤーもついていたのでCDを持ってきてれば良かった、と思いながら、

フルソングを歌える歌もないので「ふんふんふん♪」とハミングになっていましたが、

歌を歌う事で気分転換になりました。


法廷最高速度は130km。

車のクルーズボタンの存在感は大きかったです。

速度安定させると前後、横の安全確認をすればいいだけなので、

少し運転への焦りも落ち着いてきました。

といっても、運転、というのが久し振りなので、

自分の中の気持ちは、「運転が好き」には遠い遠い道のりです。

途中で豪雨にも見舞われ、ワイパーはフル回転で視界も最悪。

そうなると、もう運転に集中するしかない!
 
目的地は、ベルギーの国境にほど近い、HENIN BEAUMONT。

こちらの宿もHomeAwayで見付け予約を入れていた宿です。

 

今回の宿選びの条件
  • 観光地ではなくても、ベルギー観光に便利な場所であること。
  • 私一人だけなので、宿泊代が安いこと。(希望200€←7/27-8/2 7泊8日)
  • 治安が悪くない所。
  • インターネット接続が出来る。
  •  洗濯機がある。
  •  駐車場がある。

以上の条件でHomeAwayや旅行サイトで検索し、辿り着いた宿です。

条件で絞っていけるので便利ですが、宿泊代の条件が厳しすぎたかな。

でも、探せば色々見付かります。

大変な事を到着する寸前に気付きました。(@_@)

「オーナーさんと鍵の受け渡しの時間の連絡をし忘れてた!」

と運転中に気が付きました。

無事に宿の住所に到着。その頃は雨もやんで青空が見えていました。

滞在型のアパートがあるような雰囲気ではない場所でした。

持っていた電話が通じず、メール連絡も見れず、どうしようか困っていた時、

ラジカセを大音量でかけ、自分の車の整備している男性を見付け、

その人の所に駆け寄って行きました。

「Excusez-moi (エクスキューゼモア)、Pardon (パードン)」

とフランス語で問いかけると、

「どうしたの?」

という感じで、私を見てラジカセの音量を落とし、話を聞こうとしてくれました。

日焼けしたがっちりした体形でピアスをした男性で、見た目ちょっと怖そうな方。

携帯電話、アパートの住所やオーナーさんの名前の書かれた紙を持って、英語で

「すみません、携帯が繋がらないのですが、この人と連絡とってもらえませんか?」

と身振り手振りも合わせて聞いたところ、

「え?僕の携帯で?」

みたいな反応が返ってきたと思ったら、

女性の名前を呼びながら家の中に入っていってしまいました。

しばらくすると女性が出てきました。

「何か私に手伝えることがある?」

とてもやさしい感じで話を聞いてくれました。

彼女はオーナーさんの名前も、そこに賃貸物件があるのも知りませんでした。

ワケを話すと、オーナーさんに連絡を取ってくれ、

「30分後くらいにはこっちに来れるそうよ。」

「Mercibeaucoup!メルシーボーク。
ところで、彼を待つ間、スーパーで買出しをしたいのですが、
この近所にスーパーはありますか?」 と尋ねると、

「今日は日曜日だから開いてないわよ。小さなお店くらいしか。
それも、どこが開いているのか分からないわ。何も食べるもの持ってないの?」

「持ってません。」 と答えると、

「ちょっと待ってて。」 と言ってしばらくして、

「お水とパスタだけど、良かったら食べて。」 と分けて下さったのです。

 

初めて会った人に色々と親切にしていただきました。感謝です。

時間がまだあったので、カーナビで近くの村を設定しお店探し。

フランスは日曜日はスーパーがお休み。うっかりしていました。

ヨーロッパ大陸を旅行する際は、この点は忘れたらいけませんね。

幸い、ドライブして見つけた村に開店しているお店を発見。


イスラム系のお店が営業していたのです!

ターキーかチキン、他何だか分からないドラムスティックを購入しました。

フランス語表記で全く分からないお肉を買うのは不安ですね。



何と、ベーカリーショップもオープンしているではないですか!?ラッキー♪


先ほどのお礼をしよう、とカップルの方にケーキを二つ買ってアパートに戻りました。


アパートの正面にオーナーさんが車の中で待ち受けていました。

日本人だいう事はやり取りのメールで伝えていたので、すぐ分かってくれました。

顎ひげを生やした60歳代位の男性で、笑顔で出迎えてくれました。

部屋に案内され、キッチン、ベッドルーム、ダイニング、トイレと、

見せていただきました。この場所(田舎)だし、値段相応かなと思いつつ…


最後にインターネットについて聞くと、

「ログインIDとパスワードをあげるよ。」 と彼がiPadで調べ始めました。

私もパソコンを開いて繋がるWi-Fiネットワークを探しました。

しかし、彼が言うWi-Fiネットワークが見つかりません。

奥さんにも電話して聞いてくれたのですが、結局見つかりませんでした。

旅先のプランニングをするのにもインターネットは必要不可欠。

「インターネットがないと、旅行先の情報収集も出来ないし、

家族とも連絡が取れない!かなり困ります。」

と訴えると、フランス語でぶつくさ言いながら、

「この物件なら空いてるよ。どうだ?

リールにあるアパートメントだから便利もいいよ。」

と、複数持っている物件の中の一つをiPadで見せてくれました。

その物件は日本で宿を探していた時に見たことのある物件でした。

部屋の雰囲気がド派手な所だったのですが、

インターネットがあって、設備も整っていれば問題ないので、

「ありがとう。料金はそのままで、よろしくお願いします。」

「じゃあ、行こう。私の車についておいで。ここから30分くらいだよ。」

「OK!」

 OKと言いはしたけど、今日が6年振りの運転、

いきなり人の車についていくなんて!ハードルが高い!

一応住所も聞いておいたので予めナビに登録はしておいたけど…

ウィンカーもあげずに車線変更するし、スピードも結構出て飛ばしてる!

オーナーさんの車を見失わないようについていくことで精一杯。

これがきっかけだったのでしょう。運転の緊張から解放されたのは。

リールは先ほどの村と比べると都会でスーパーやガソリンスタンドも多く、

私にとっても便利な場所で宿を移ることが出来てラッキーでした。

オーナーさんが沢山の物件を持っている方で良かった~♪


「夏の間はバカンスで人がいないから、路駐しても大丈夫だよ。」

というオーナーさん、本当?

 

これがアパートの建物の前の道なのですが、この道本当に駐車OKなの?

といまだに疑問が残っています。(夏の期間は夜間無料、という所もあります。)

取り敢えず7泊8日の間、駐車違反で捕まることがなかったので良かったです。


それより、すぐにオーナーさんの後について車を発車させてしまったので、

ご近所のカップルに購入したケーキが渡せずじまいで終わってしまいました。

あの時のご親切は他の誰かにお返しできるよう頑張ります!

4日目 パリ北駅からのレンタカーは冷や汗続き

アパートの6階から、重いスーツケース2つと手荷物2つ、

それと、ゴミ(部屋に置いといていいよ、とオーナーさんは言っていたのですが)を

何度か往復し、やっとのことで持ち下り宿を後にしました。(荷物がきつかった!)

メトロでパリ北駅(パリ・ノール、ガール・デュ・ノール、Gare du Nord)へ。

今日からはレンタカーです!結構緊張です!!

というのも、この6年位、私はペーパードライバーなのです。

東京ではバスや電車、タクシーの生活を送っているので、

自動車を運転することがなく、私にとって久々の運転となるのがここパリ!

しかも左ハンドルの右側走行!

パリに来て乗り物に乗る時の見方、探し方を娘にも教えながら来ていたので、

娘もコツが掴めてきました。レンタカーの表示もいち早く探してくれました。

スーツケースを引きずりながら、メトロの乗り換えをし、

動く歩道など、かなり長い道を歩き、何とかここまで来れました。

今までパリに来ても町中でレンタカーをすることがなかったので、

パリの北駅にあるレンタカーオフィスに来るのは初めてでした。(駅直結)

複数のレンタカー会社がこちらにまとまって入っています。

予め予約していた車は、後から来る主人と息子のスーツケース2つも計算に入れ、

大人5人、スーツケース4つ入る大き目のサイズの車を手配しました。

この写真リストには載っていない車種なのですが、

ドイツ車のアウディ Audi A6 2.0 Tdi Multitronic (ディーゼル)でした。

この位のサイズの車でオートマに絞ると、カーナビがついています。

なんと、この車、日本での市場価格が500~600万もするような高級車でした!

車好きの方は海外でレンタカーをするの、おススメです。

大きいサイズの車を選べばこのランク前後の高級車に乗れますよ。

 

フランス人のスタッフの方に駐車場まで案内してもらいました。

頭一つ出ている大き目の車だったので、自分の中の不安を隠せません。

数年前キーレスの車に初めて乗り、びっくりしているような車に疎う程。

操作方法だってかなり変わっているに違いない!

まずは車体のダメージチェックから始まります。

 

今回は車両補償の保険はプラスしなかったので、丁寧なチェックです。

500万以上の高級車だとその時知っていたら、即決でフル保険でしたね。(笑)

傷のチェックを全て確認し終えた後は、基本の操作方法を教えてもらいます。

最近の車はボタン一つで操作が可能な車もあるようですが、ろくに知らず、

カーナビの設定もしっかり教えてもらおう!と思っていたのですが

相手はほとんどフランス語。困った…

「もう何とかします。。。」

不安な顔は娘からはすぐに読めたようで、

「お母さん、大丈夫?」

緊張したこわばった顔ではありましたが、

「何とかね!」

出発!進行!

久々の運転、しかも左ハンドルに心臓バクバク!
ナビの設定を英語に変えて、目的地に向かいます。
不慣れな運転の中、ラウンドアバウト(ロータリー)はどちらが優先?!

頭の中はパニック状態。でも走らないことには前には進めず… (~.~;)タラーン; 


焦りながらも、周りの車のスピードにある程度近付け、時速90km走行。

写真撮影をしてもらっていた娘に少しずつ変化が現れてきました。

時折「ヒヤリ」とする、目から入ってくるスリリングな光景と、

それにより体が退く感覚で物静かになってきていました。(ごめんね。)

今となってですが、本当にこの時の運転程焦ったことはありません。(-_-;)

 

静かな道だと他の車に迷惑を掛けないし、

娘にも不安感を与えないので私自身も落ち着いた運転が出来ます。

 

無事に目的地に到着。


パリ北駅から約1時間、スリルのあるドライブ、

決して快適とは言えない、鳥肌の立つようなドライブでした。 

車から降りて、娘が一言、

「・・・よかった~。生きて到着できた・・・。(^_^;

人生でこれほど怖い思いをしたことはないよ。恐かった~。

でも、これからお母さん一人で大丈夫?1週間後に会える?」

その時私も思っていました。


-本当に1週間後に娘に会えるだろうか?!

-事故死? するかも。やばいかも…(-。-;) 

-娘と会えるのはこれで最後?ニュースで知ったりしたら娘はどうなる?


嫌な事ばかりが頭の中をよぎります。

うーん、考えないようにしよう。

これから約1週間、私一人のフランス、レンタカードライブ旅の始まりです。

私はとんでもない旅のプランを作ったものだ、とこの時は後悔していました。

それが、次第に変わっていくんですよ、嬉しいことに♪

今回のレンタカーの予約は7/27パリ北駅で借りて8/3CDG空港でドロップオフ。

娘と私二人だけや私一人旅の間はコンパクトタイプの車でもよかったのですが、

オートマで、荷物も載せれて4人以上乗れる車種で、1週間以上のレンタル

となると料金はほとんど変わらなかったようです。

こちらの手配は主人が担当してくれました。

4日目 パリの宿を後にする日。

セルフケータリングだけでなく、ホテルやB&Bに滞在した後、

使わせていただいた部屋をきれいにして後にしよう、

出来れば最初よりもきれいに、と、

いつも子供達に口を酸っぱくして言っています。

使った食器やテーブル拭き、トイレの掃除も出来る限りして宿を後にします。

結局行動に移しているのは私だけなのかもしれませんが…

いつかは気持ちが伝わる!と思っています。

フランス最初の宿、3泊があっという間に過ぎました。

日中部屋に閉じこもっていた訳ではありませんので

滞在時間はそれ程でもないのですが、

便利な場所、居心地のいい空間で快適に過ごすことが出来ました。

こちらの宿は、今度パリに来るときは利用したいです。

セルフケータリングの場合、オーナーさんが最後に来る場合もあれば、

キーを掛けてポストに入れて置いて、というところもあります。

代金は予め支払をしているし、ミニバーの清算もないので楽です。

クレジットカードでの支払いの場合、返却時の保証としてデポジット分を取られたり、

現金でデポジットを預ける所もたまにあります。

もちろん、問題ない場合は両方ともに戻ってきます。

今回も1か所現金、1か所クレカで支払い、戻ってきました。



 「立つ鳥跡を濁さず(汚さず)」ということわざで、

立ち去る者は、見苦しくないようきれいに始末をしていくべきという戒めがあります。

日本人が使った後は、部屋が汚い!だなんて言われないよう、

私はいつも「旅人あとを汚さず(濁さず)」を心掛けています。


  ノリ乗り自作旅 補足


セルフケータリング(self catering, vacation rental) の場合、

何かあった時の保証金としてデポジットを預けることがあります。

今回こちらの宿の場合、日本を発つ前までに取り交わしていた内容では

初日の鍵の受渡し時にデポジットを預ける、ということで

現金で用意していたのですが、

「デポジットはいいよ。相手を見て決めるんだ。」と言ってくれました。

他の人に対しても同じ対応をしているのかもしれませんね。

デポジットは部屋や家電等、ダメージがあった場合の保証、

何もなければ全額戻ってくるのでご安心ください。